犬のささこ

えらい犬 / 世界の中心でいばる犬 / 作戦を変える犬 / 主張する犬 / 朝食を食べる犬

えらい犬

ささこの得意技の一つに『返事』がある。
「ささちゃん」や「ささこちゃん」と呼べば機嫌のいいときは「わん!」と返事をする。
しかしささこの気分の乗らないとき「う゛ん・・」とか「あ゛〜」とか、ウザイな〜もぅ的な返事になるのにはコノヤロです。
そんな時「コラ 『うん』じゃないでしょ!もっとおっきな声でワンは?」と言えば、とりあえず大きな声で
わんっ!(←逆ギレ?)」と返事をするのでまぁよしとしましょう・・・。

ごはんやおやつの前など、私はささこをまずお座りさせ、フェイントなども含めて色々なワンコの名前も呼んでみたりする。
「ちびちゃん(ささこの母)」 「・・・」
「モナちゃん(友達家の犬)」 「・・・」
「はなちゃん(同上)」    「・・・」
「ささちゃん」        「うぉっ」
「ボスくん(近所の犬)」   「・・・」
「ぽりちゃん(同上)」    「ぅ〜〜〜〜」(←そろそろイライラ?) 
「ちょびちゃん(同上)」   「う゛〜〜〜〜〜」(←もう限界?)  
「ささこちゃん」       「わんっっっ!」
(^-^)よくできました。パチパチ☆ ささこはジャーキーgetに成功した。

このようにちゃんと自分の名前を聞き分けることが出来るささこなのだが、どーいうわけか教えたわけでもないのに、名前の他にも反応し声を大にしてはりきって応えてしまうある言葉があるのだった。

「ささこちゃん」    「わん!」
「ずるい犬ちゃん」   「・・・」
「きたない犬ちゃん」  「・・・」
「いばり犬ちゃん」   「・・・」
「どす犬ちゃん」    「・・・・・」
「えらい犬ちゃん」   「わんっ!」
「は?えらい犬なの?」 「わん!」
「どす犬でしょ?」   「・・・・・」
「えらいの?」     「わん!わんっ!」

ハハ(^◇^;)どーしても言い張るし・・・・・自称『えらい犬』

※どす(当地方の方言で、「なんとなくコノヤロ様」というような意味)

世界の中心でいばる犬

犬たちといつも散歩に行く海岸では、その時人がいない場合は引き綱を放してささこたちを遊ばせている。犬たちは追いかけっこをしたり、陸揚げされている小舟を覗いてみたり、林の中を探検したり、思い思いに走り回り自由を満喫している。
「どこに行ったの〜?おいでおいで」と呼んでも遊びに夢中になっていると聞く耳を持たず、このまま野生に返ってしまうんじゃないか〜?(^-^;)なんて思ったりするときもあるけれど、犬たちは十分その日の散歩を楽しむと、散歩のフィニッシュは決まってある場所に集まってくるのだった。

ここの海岸は小さな漁港になっていて、その中心には『中防波(なかぼうは)』と呼ばれる防波堤がある。(←ちょうど映画『世界の中心で愛を叫ぶ』に出てきたサクとアキの思い出の場所その1のような所と言ったら分かりやすいかと思う。)ここが私たちの待ち合わせ場所だ。
コンクリートでできた防波堤は高いところで私の背丈ほどもある塀になっている。幅は40cm程。そんな場所に犬たちはいとも平気な顔で、思いっきり遊んできた勢いのまま跳び乗り、塀の傍らに立つ私の所まで走ってくる。(←あぶないよ〜)
そして、私を上から見おろし
「わん!(さぁっ!そろそろ帰るよ。でもその前にジャーキーちょうだい!)」
・・・・と言うのだった。。。(´ヘ`;)ナゼ威張ってる?
別に、私の立っている足元に来てくれればいいのに。その方が近い場合であっても『おっと まっちがえた〜』と、わざわざ上に登ってくれる。
・・・上から見下ろす方がさぞや気持ちがいいんだろうね。。あーぁいいっすよもう。威張ってなさいって(でも足元には気をつけなさいよ。)

そんなこんなで散歩は終わりになり、あとは仲良く家に帰るのだが、ジコチューの我が家の犬たちにとってはいつだってどこだって自分のいるところが世界の中心なんだろうね。 ┐(´ー`)┌ はーぁ

作戦を変える犬

今年もまたささこにとって試練の雷の季節がやってきた。
めいちゃんと暮らすようになる前までのささこは雷が鳴り始めると窓をダンダンダンッと叩き、「お家の中に入れてぇぇぇ」と助けを求めていた。(夢見ちゃう犬参照)
そして去年めいちゃんが来てからは叔母の意地をかけて限界まで我慢していた。(我慢する犬参照)
そしてそして今年、ささこは更に進化したのだ。

梅雨がなかなか明けない昨今。大気も不安定ならば人や犬の情緒も不安定(?)
・・・そんなある夜のことだった。
私は雨の音を聞きながら新しくスタートしたドラマなどを鑑賞していた。
ちりちりちりん♪・・・ふとその時、私のほど近く(隣の部屋位)で鈴の音がした気がした。
★( ゜_゜)あれ?空耳かしら???
家の犬たちには首輪の所にもれなく鈴が標準装備されているので、普段は外から聞こえる鈴の音で「あ 今起きたな」とか「あれ?勢いよく飛び出したぞ??」とか犬たちの行動を感じることが出来るようになっている。
でもでもこんなに音が近いなんて・・・アレ アレ アレ???( ゜_゜;)
そこで、まさかね〜・・と思いながら隣の部屋をそ〜っと覗くと・・・・
・・・そこにいたのはささこちゃん。Σ( ̄□ ̄;)イツノマニッ・・・!
ていうか雷はまだ鳴ってないしっ。
そう 今年のささこは高感度の耳で遠くの雷を察知するやいなや、自主的に家の中に避難することにしたようなのだった。しかも音もなく、こそっとサッシを開ける技までもいつのまにか修得していたのだった。むむむσ(--#)
どこでそのお行儀を習ったのかマジで知りたいところだが、ささこは何も語らず堂々と家の中で雷が通り過ぎるのをひたすらに待っているのだった。
・・ていうかブルブル震えていて、何言ってもそれ所じゃないんだけど。(^-^;)

ささこの雷大作戦は年々進化しているようだ。
う〜ん来年が楽しみかも(笑)

テーブルの下に避難しているささこ。

主張する犬

日が長い季節だったので、ささこ達に夜ご飯を持って行った時間でもまだ外は明るく、犬も人ももう少し遊んでいたいなという、月が綺麗な夕暮れ時だった。

いつものようにささこはご飯の前に目薬をしなければならず、私は「ささ〜 目薬するからここに来て座って」と言った。しかしそこには『あ! ささちょっと急用を思い出したんで…』とわざとらしくこの場を去ろうとする犬がいた。(←おいコラ)
「そぅ。じゃ しょうがないね」と諦める振りをしてふと思いつき、「じゃぁ めーちゃんが目薬する?」とクルッと振り向いた。もちろんめいちゃんには目薬など必要ないので本気でやるわけではないのだが、幼い頃から叔母犬が毎日目薬する姿を不思議そうに、そして尊敬と憧れの眼差しを持って見つめていた姪っこにとって、「めいちゃんも目薬」という言葉は一瞬にしてツボにハマったようだった。
そして私が目薬を構えてふざけて迫ると、「キャッ(≧∇≦)」てな感じで小屋に駆け込んだり、しかしまたすぐに飛び出してきて私のまわりを走り回ったり、めいちゃんは大はしゃぎだった。
「めいちゃん〜ほらほら(^-^)」調子に乗って追い回していたその時・・・!
ぉお〜!」という声と共に私の懐に飛び込んで来たのは、叔母犬のささこだった。
『それはささの目薬でしょぉぉぉ!』ということらしい(笑)。
この犬『自分のもの』というのはしっかり主張するのか!?←さっきまでは嫌がってたくせにね〜。(^-^)ぷぷぷ
「はいはい分かりましたよ。じゃ ささ目薬ね。」 ぽっちん☆

これですべてめでたしなのだ。

朝食を食べる犬

朝、私が起きて行くと犬たちは機嫌のいい笑顔で挨拶をしてくれる。
代わるがわる頭をなでてもらいに来る犬たちに私は
「(´▽`)ノおはようおはよう。お腹すいた?」と聞く。
すると「わんっ!」と答えるのでここで犬たちの朝ご飯タイムとなるのだった。
朝ご飯は『ゲインズパッ君(仮)』だ。
[いくよ〜」 ぽーいっ と、まずはささこに一粒投げる。
・・・が、ささこは粒の軌跡を目で追うものの、受け取ろうとはせず、『ゲインズパッ君(仮)』はコロコロと虚しく足元に転がった。そしてそれを拾おうともしない。(・_・; アレ?
気を取り直して姪っこ犬にも同じように一粒投げた。
ぽーいっ ぱくっ☆  こちらはナイスキャッチ。
再びささこに向けて粒を一粒ずつ放ってみる。
ぽーいっ コン(←ささこの顔に当たる) ポト(←地面に落ちた) てんてんてん(←転がる『ゲインズパッ君(仮)』)
σ(--#)う〜ん。 しかし負けじと何度も投げてみた。
ぽーいっ コン ポト てんてんてん
ぽーいっ コン ポト てんてんてん
ぽーいっ コン ポト てんてんてん
ぽーいっ コン ポト てんてん・・・・・・
相変わらずささこは微動だにせず、ささこの顔にはね返った『ゲインズパッ君(仮)』はどんどんと周りに散らばってゆき、それらは掃除機のごとくに活躍する姪っこのお腹の中に消えていった。
ささこったらどうしたの??具合が悪いの?夏バテ? 心配だよぅ〜
去年兄犬ぽっきーが亡くなったこともあり、とても心配症になっている私。
「ささ、ジャーキーなら食べる?」「わん」
(・_・;アレ・・・もしやまた ただの食わず嫌い?という気がそこはかとなく漂いながらも私はジャーキーを投げた。
ぱくっ☆・・・が、キャッチ失敗。しかしささこは落ちたジャーキーを拾って食べ始めた。
具合が悪いのではないこと分かった。
・・・でも、キャッチを失敗するなんて、ささこの目が悪くなったのかも〜 このまま失明?? どうしよ〜 心配だよぅ〜
ささこには目に持病があるというのに、ここ最近目薬だけで病院への受診をおこたっている後ろめたさから、とてもとても心配になる私。。。
う〜んやはり病院に連れて行くべきか・・・そんなことを考えながら台所へ行き、私は自分の朝食用に前日作った豆乳パンをごそごそと用意していた。・・その時、私はどこからか熱い視線を感じた。視線の元を辿ると、居間の庭に面した腰高窓の枠に顔を乗せてこちらをじぃぃ〜っと見つめる犬の首(もちろん所有者はささこ)がそこにあった。
この窓は外からは到底ささこの背の高さでは届くはずもない所にあるのだが、窓下にささ小屋があるためささこは小屋の屋根に登り、こうしていつも家の中を覗いているのだ。
「どしたの ささ? もしや…コレ(パン)ですか?」
おぉー!
( ̄□ ̄;)なんだ!?すごくやる気満々だぞ!? ものすごく見えてるし。
そして一口大にちぎったパンをささこに向けて投げてみた。
ぱくっ☆ 多少手元が狂いボール気味のコースだったにもかかわらず、体を反らしてまでのナイスキャッチ。(・_・;アレ?
「もっと食べる?」「わん!」

その時私はすべてを悟った。
『ゲインズパッ君(仮)』< ジャーキー < パン
     そうでもない  ≪ 好 み ≫ 好き
         低い  ≪ やる気 ≫ 高い
ということだったのか。(´ヘ`;)
お騒がせしてすいません。なんも心配はいらないようです。。。。。

 犬のささこ 


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