犬のささこ

取り調べを受ける犬/何犬?/紗々子流こだわりの一品

取り調べを受ける犬

その事件は早朝に起こった。
起き抜けの私の視界に驚愕の光景が映し出されていた。
犬用おやつのパッケージがビリビリに引き裂かれテラス中に散乱していたのだ。
「ちょっと〜何コレ?誰の仕業??」
そう言って2匹の犬を交互に見ると、めこは余計なとばっちりを回避するかのように、『自分は無関係です』と言わんばかりにとっとと小屋に避難してしまった。
しかし破片が散乱しているのはささこエリアに多く分布していることから大体犯人の目星はついていたので、もう一方の、いつものように小屋の上で日光浴をしている犬に事情聴取することにした。

「ささこちゃん、コレなんだけど誰がやったか知らない?」と破片をつまみ上げ聞いてみたが、ささこは視線を反らし、何も答えない。。が、耳だけはこっちを向いて様子を窺っているようだ(笑)。
その態度は明らかに怪しい。

「ささちゃん!コレは何?!」ピラピラと破片をちらつかせながらささこの顔に近づけ尋問を続けたが、被疑者であるささこは顔を背け絶対に見ようともしない。。。そしてどの角度で攻め込んでもどうしてもその破片を見ることだけは拒否の態度を貫いていた。どうやら完全黙秘を決め込んでいるようだ・・・。

(-"-)う〜ん。。。質問を変えてみよう。

「ねぇささ、これおいしかった?」
すると、表情が一瞬にして変わり、ささこはつい「うん♪」と軽やかに答えてしまった。
はい。自白。
「そーなの・・おいしかったの。」「おぉー♪♪」
(-"-;)開き直りましたか・・・。
するとささこはおもむろに小屋の屋根から飛び降り、おやつBOXの置いてある部屋の入り口まで行くと私の方を振り返り「ぅおっ(もっと欲しいんだけど)」と、おっしゃる。。。
あぁそうね、今朝のビリビリにした袋はほとんど粉しか残ってなかったやつだもんね…って、コラ☆
思わず乗りツッコミをしてしまうほど堂々たるささこの態度を見ている内になんだか叱る気も失せてきてしまったよ。。。

普段、たとえおやつをむき出しに置いておいても勝手に食べてはいけないということはちゃんと分かっている紗々子さんなので、今回のことはきっと魔が差したのでしょう。。。そもそもきちんと箱に仕舞っておかなかった私が悪かったのね。んがが

そんなわけで晴れて無罪放免。そして今日もまたささこは威張っている。。。

何犬?

2006年戌年にちなんで地元の新聞では『自慢のワンコ』というプチコーナーが始まった。
毎日1匹ずつ投稿された中から紹介される親ばか満開のコーナーなのだが、なかなか好評らしい。
そんなわけで私もこれは黙っちゃおられんということで、早速ささことめっこの写真を応募し、待つこと1カ月…。ついにささこの写真が紹介されたのでしたっ!
ヾ(@^▽^@)ノわーい♪

ところが、朝刊をチェックして御満悦のところに1本の電話が掛かってきた。
取ってみるとその新聞社からで、「あの〜、ワンちゃんの犬種をお聞きしたいのですが・・」とのこと。その新聞を見た読者から新聞社にわざわざ問合せがあったのだとか。
( ̄д ̄;)あぁ・・やっぱり来たか。。。今までもやはり出会う人には「何犬ですか?」と聞かれてしまっていたささこ。(Plofile参照)
でもここ数年このテの質問には遭遇してなかったのだけどな〜、、、やっぱりねぇ、、そうよねぇ。。変わった犬なんだよねぇ、、、、、はいはい答えてさし上げましょう。
「犬種って、ただの雑種ですよ〜。」
「あ じゃぁ何犬と何犬のミックスとかわかりますか?」
「え?あぁ母犬は柴ミックスでしたけど…」
「えぇぇっ!?柴犬ですか?」

・・・あぁ、それもお約束のリアクション。
問合せをした読者の人も新聞社からこのことを聞いて同じリアクションをとるのだろうか?
犬種なんていいじゃない!ささこは世界に1匹のワンコなのだし。

電話の切り際、新聞社の人が「とってもかわいいワンちゃんなので是非犬種を教えて欲しいっていうお問い合わせを頂いたんですよぉ(^-^)」と言っていた。
“とってもかわいい〜”?? うひゃひゃ 嬉しいではないですか(*^。^*)その言葉だけでオッケー♪

でも「犬ですか?」と聞かれなくて良かったなぁ・・・。前に1度「これ何?」(by小学生)という質問を浴びせられたことがあるから・・・(^^;

紗々子流こだわりの一品

伸びてきたチューリップの芽に水をかけようとジョウロを持ってうろうろしていると
ふと、ささこが無心に地面を掻いていた。
「どうしたの〜?ささ、何か良い物が出てきたら教えてね」と、特に気にもとめずに何度か水道と花壇を往復していると、突然ささこが私の前に立ちはだかった。
なにやらニコニコとした表情で、しっぽを振りつつ何か言いたげだ。
「あ 何か見つけたの?どれどれ見せてみて」と、ささこの前に手を差し出すと
「はいどーぞ」と口にくわえていた物を私の手のひらに乗せた。
土にまみれたちょっとプルンとしたこの物体はなんぞや??と思ったら、どこか見覚えのある形状だ。
良く見ればそれは1週間前にささこに与えた犬ガムではないか。
あんなにカチカチで固い物だったのに1週間土の中に埋めるとこんなに柔らかくなる物なんだね。
それでささこはガムをもらってすぐ土に埋めて1週間、十分熟成した頃を見計らって掘り返したわけか。。。でも・・ガムの意味がない・・・(´ヘ`;)

私がその変わり果てた犬ガムを見つめていると、しびれを切らしたささこが「わん!」と言った。
「あ ごめん。コレ洗った方がいいね?」と言うと、ささこのしっぽは「そうそう♪」と言うかのごとくパタパタと揺れた。
水道で泥汚れを落としささこに差し出すと「わぁいっ♪」と持ち去り、かつては犬ガムと呼ばれていたその物体を美味しそうに堪能するささこなのだった。

 犬のささこ


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